里親制度

様々な事情で親と一緒に暮らすことができない子どもたちがいます。そのような子どもを自分の家庭に迎え入れ、温かい愛情と正しい理解をもって家庭的な環境の中で養育するのが里親です。
今回は「里親制度」のご紹介です。

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今回お話を伺った里親さんは、結婚当初から誰かの役に立ちたいと願っていましたが、思いはあったものの漠然としたまま子育てをしていたそうです。その後自身の子ども達が巣立った頃、色々な人から話を聞き、「里親制度」のことを知りました。元々小さな子どもが大好きだった里親さんは、里親登録を決意し、登録後は養育里親として、これまでに10人以上の子どもを養育してきた他、短期間の一時保護委託でも多くの子ども達を受け入れてきました。
社会人になった子どもが、ホームに帰って来てお手伝いや小さな子ども達のお世話をしてくれることもあります。子ども達からも慕われている姿を見て、里親さんも嬉しい気持ちになるそうです。

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みんなで食事ができる大きなテーブル。奥様に変わり、時にはご主人も、レシピを見ながらお料理に奮闘!台所には小さな子どものために、1日の流れやルールなども貼っています。「様々な事情の子どもがいるので、それを迎えるためは、型にはめるのではなくそれぞれの特性に合わせて考えていこう、個人個人に合った接し方や対応をしよう」と思われたそうです。初めて来た子どもにまず教えるのは挨拶と「ありがとう」の言葉。ここに来たばかりの子ども達は、挨拶をしない子がほとんどだったので、まず挨拶ができるように、そして、「ありがとう」と言えるように根気よく接し、少しずつ心を開いてもらうように心がけているそうです。

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子ども達が過ごす部屋にはそれぞれの好きなアイテムが並びます。例えば高1の女の子の部屋には得意の絵が、中3の男の子は小学校の時に仕上げた、ジグゾーパズルの大作が飾られています。
 

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里親さんの「宝物」は子ども達から贈られた絵やメッセージ。一緒に暮らすうちに信頼関係も育まれ、子ども達がしっかりと愛情を受けて育てられているのがよく分かります。小さな紙に書かれたお誕生日のメッセージや、プレゼントの絵などは、飾ったり大事に保管したりしているのだとか。

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玄関には、ホームのシンボルであるはなみずきの木が植えられています。花言葉が「私の想いを受けとめてください」「永続性」「返礼」であるということを知り、里親さんは、このはなみずきの木に対してますます愛着を抱いたそうです。玄関の大きな靴箱には子ども達の靴がたくさん並んでおり、暖かな家庭のぬくもりが伝わってくるようでした。

 

【里親に関するお問い合わせ】
北九州市子ども家庭局子ども総合センター
電話番号:093-881-4556
里親制度/北九州市子ども家庭局子ども総合センター(北九州市サイト)

 

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