乳がんのセルフチェックと乳がん・子宮頸がん検診
「乳がん」や「子宮頸がん」など、女性特有のがんは若年化が進み、20~40歳代で発症するケースが出てきています。今回は乳がんの早期発見・早期治療の啓発活動を行なっている「むすぼうや!ピンクリボン」の村上様から「乳房の自己検診について」、末永産婦人科麻酔科医院の北村先生から「子宮頸がんについて」のお話を伺いました。
乳がんセルフチェック
乳がんとは、乳房の乳腺組織にできるがんで、日本の女性がかかる第1位のがんです。 20代から徐々に増え始め、特に40代から多くなります。今では9人に1人の方がその生涯の内にかかると言われています。5mm〜1cmくらいになるとしこりとして触れることがあるので、セルフチェックはとても大切!
月に一度のセルフチェックを習慣にしましょう!
鏡の前で自分の乳房の形を覚えておきましょう
次のような症状はありませんか?
- 引きつりやえくぼのようなへこみ
- 左右の差や変形
- 触ってみてしこり
- 痛みや出血、分泌物
※異常を見つけたらすぐに外科・乳腺外科へ
生理のある方は、生理が終わる頃に胸の張りがなくなってから。それ以外の方は毎月、日にちを決めて。授乳中の方は無理のないようにやってみましょう。お風呂で石鹸をつけて行うと痛くないですよ。
乳がん検診
乳がんの検査には、超音波検査とマンモグラフィ検査があります。
若い女性は、乳腺が発達しているので、乳腺組織が真っ白に写り、小さながんが見つけにくいため、セルフチェック(自己検診)と超音波検査をおすすめしています。
マンモグラフィでは、乳がんはしこりや石灰化という小さなつぶつぶとして写真に残ります。石灰化は、1ミリの数十分の1と大変小さく、マンモグラフィでしか見つけられないものもあります。触って分からない小さながんも、マンモグラフィで見つけられることがあります。
- 超音波検査(エコー検査)
- 超音波を発する機器を乳房にあて、反射された音波を画像化して、乳房内部の様子を映し出します。
- マンモグラフィ(X線検査)
- 乳房専用のX線撮影装置を用いた検査で、片方ずつお乳をはさんで平らにして撮影します。
子宮頸がん検診
子宮頸がん検診とは、子宮の入り口付近の頸部をブラシなどで擦って細胞を集め、顕微鏡でがん細胞や異形成の細胞を見つける細胞診検査です。
メッセージ
職場等でがん検診を受ける機会のない北九州市在住の20歳以上の皆さんは、毎年度1回1,000円で子宮頸がん検診を受けることができます。この検診を若い年齢から定期的に受けることで、子宮頸がんになる前段階で病変を発見し、子宮頸がんになることを防ぐことができます。また、かかりつけの産婦人科を持つことで、月経痛・月経不順・更年期症状など様々な症状を相談する機会を持つことができます。できるだけ痛みの少ない検査を目指して日々診療をしています。当院では予約不要で検査ができ、検査結果は自宅に郵送されます。気軽に子宮頸がん検診を受けに来てください!
末永産婦人科麻酔科医院 北村知恵子
【住所】 〒801-0852福岡県北九州市門司区港町6-15
【電話番号】093-321-2453
【診療時間】午前:10:00~13:00(月曜・火曜・水曜・金曜・土曜)
午後:15:00~18:00(月曜・火曜・水曜・金曜)
木曜:帝王切開日
※但し急患は常時受け付けます。
【休診】 木曜午後・土曜午後・日曜・祝日
【ホームページ】
末永産婦人科麻酔科医院(外部サイト)
メッセージ
北九州市では、「オール北九州で健康(幸)寿命を延伸する〜元気でGO!GO!プラス2歳へスクラムトライ!〜」を スローガンに、市民の皆様の健康づくりに取り組んでいます。その中で、がん検診の受診を促進することで、 がんの早期発見、早期治療につなげ、がんの予防を積極的に推進しています。 市内在住の女性で、会社等で受診機会がない方であれば、乳がん検診は40歳から、子宮頸がん検診は20歳から受診できますので、お気軽にご受診ください。詳しくは、本市ホームページをご覧ください。
北九州市保健福祉局健康推進課・ 電話 093-582-2018